
ジェーン・フォンダは現在88歳。それでもなお、美しさと存在感は衰えを見せない。毎日、パーソナル・トレーナーとともにトレーニングを続け、173㎝、体重58kgのスリムな体型を保つ。
美のアイコンとしての役割もまだ健在だ。現在も、世界的化粧品会社であるロレアル・パリのアンバサダーを務め、俳優であり活動家として、第一線で活躍し続ける。
ジェーン・フォンダは今やグレイヘアーのアイコンとして高い支持を集める。そんな魅力的な、時には危なっかしい彼女の人生論に迫りたい。
NYリポート: ジェーン・フォンダの政治集会“歌おう合衆国憲法修正第1条のためのコンサート”
女優にしてアクティビスト(活動家)であるジェーン・フォンダが主催するイベントが、NYの有名なタウンホールで2026年6月14日開催された。
ジェーン・フォンダは若いころからベトナム戦争反対などのリベラルな政治的発言で知られているが、この「修正第1条(表現の自由などを守る)ためのコンサート」は彼女の反トランプ活動のひとつです。このイベントは、そうした彼女の活動の一環として開催された。
会場に何名の参加者があったかは公表されていませんが、ほぼ満席だとするなら,約1,500人規模だったと推測されます。
NY在住のリサーチャーであるアンソニー・アルバレツ氏は言います。「現在、マンハッタンには反トランプの立場をとる人が多く、『表現の自由』を擁護するジェーン・フォンダに対して支持を表明する人が沢山いました。また、参加者からは、ジェーン・フォンダによるトランプ政権への一連の批判的な発信を支持する声も多く聞かれました」と日本在住の筆者に現地の様子を伝えてきた。
NYタイムズやロイターなどの大手メディアも、このイベントが紹介された。コンサートは20万人以上が全米で視聴した模様。
ジェーン・フォンダの現在 |「身体醜形(しゅうけい)障害」は83歳になってようやく克服できた
ジェーン・フォンダと言えばその美貌とスタイルの良さで一世を風靡しました。1980年代のエアロビクスビデオ『ジェーン・フォンダワークアウト』などで見せる彼女の8頭身の美しさといったら筆舌に尽くしがたいものでした。
そんな美しい肉体美を誇り、そして3度の結婚を経験し、2人の子どもにも恵まれた彼女がまさか「身体醜形(しゅうけい)障害」に苦しんでいたとは驚きです!
Vogue 2023年5月12日付の記事ではその病気の原因に関して「これまでも20年にわたる摂食障害や、虚栄心や自己肯定感を満たすために美容整形でフェイスリフト受けたことを後悔している」など、長い間メディアのボディイメージと闘ってきたことを公表しています。
新橋メンタルクリニックによれば、身体醜形障害(BDD)とは、「自分の容姿の欠点」に過度にとらわれて、強い苦痛を感じる精神疾患だそう。
いつもレオタードが似合う女性でいなければ!
ジェーン・フォンダは長年、「美の象徴」としてスクリーンに立ち続けてきた。特に1980年代の『ワークアウト』ブームでは、「いつもレオタードが似合う女性」であり続けなければ、という強いプレッシャーを感じていたことは、想像に難くない。当時、彼女は理想的な体型を求められる立場にあり、その精神的な負担は私たちの想像を超えるものだったはずです。
ジェーン・フォンダの現在|キャリアとは?
1937年ニューヨーク生まれ。父は名優ヘンリー・フォンダ、弟は俳優のピーター・フォンダという映画一家に育った。これまでアカデミー賞に7度ノミネートされ、主演女優賞を2度受賞した。
演技は社会派作品からコメディーまで幅広い演技で高い評価を受けてきた。代表作には、1968年の『バーバレラ』、1980年の『9時から5時まで』、1981年に父ヘンリー・フォンダと共演した『黄昏』などがある。
Vogueは2025年12月号で「80代となった今も俳優、活動家として第1線で活躍し、グレイヘアーのアイコンとして支持を集めている」と紹介している。
しかし、こうした「いつも美しくあり続ける女性」というイメージそのものが、プレッシャーであったのかもしれません。
なぜ、美容整形を繰り返したのか?
「疲れて見える目の下のたるみを取りたかった」(CBS News)と美容整形を受けた理由を率直に語っている。また、フェイスリフトを2度受けた他、豊胸手術も行っている。(後日、乳房インプラントを取り除いた)ハリウッドの女優たちの中でも美容整形についてここまで、素直に語る人物は決して多くはありません。
今、現在は「フェイスリフトは受けましたが、でも、もうこれ以上はしない。顔が不自然になりたくないから」と、LA Times紙に語っている。
また結婚期間中も悩まされていた摂食障害に加え、2022年に診断された悪性リンパ腫の寛解も経て、2023年ころ、自己受容(ありのままに受け入れる)にたどり着いたようだ。
とにかく85歳のインタビューでは、「今では、身体醜形障害を克服した自分を許し、乗り越えられたことを嬉しく思います」と語っている。
振り返るに、結婚といえどもジェーン・フォンダの摂食障害や身体醜形障害を癒すことにはなりませんでした。ジェーン・フォンダの場合、結婚とは安らぎの場ではなく、1番目の夫は人気映画監督のロジェ・ヴァディム氏。2番目の夫は上院員議員も務めたトム・ヘイデン氏。3人目はCNNを創設したメディア王テッド・ターナー氏。
1991年~2001年まで、CNN会長夫人という責任ある立場にいたので、結婚期間中、その一挙手一投足が注目され、穏やかな日々を送ることは難しかったのかもしれません。
ジェーン・フォンダの現在|運動はパーソナルトレーニングで!
ジェーン・フォンダは、現在、パーソナルトレーニングで運動を行っている。マンツーマンで一人ひとりの体力や身体の状態に合わせて指導を受けている。
people誌によれば、ブログで、2009年に左ひざの人工関節置換手術を行ったこと、股関節もまた手術を行ったと書かれてありました。結果、運動内容を変えながら、歩く、筋力トレーニング、ヨガなどを続けてきたと振り返る。
「昔と同じことはできません。でも、何もしないのは大きな間違い。走れなければ歩けばいい。重いダンベルが無理なら軽いダンベルを持てばいい」と語る。
現在は50代以上の女性を専門にするフィットネストレーナーマリン・スヴェンソンというフィットネスの指導の指導を注意深く受けている。そのトレーニングのやり方の主軸はウェイトを用いたトレーニングだ。
「若い時は運動がオプションなのかもしれないけれど、年をとってからは不可欠。なぜなら、自分の荷物を自分で持てるか、孫たちと遊べるか、いい人生を送れるかは運動によってきまる」とキッパリ。
まとめ:現在も88歳でも政治活動を続けて
12歳で母を亡くし、長年にわたり摂食障害や身体醜形障害に苦しみ、さらに悪性リンパ腫も経験したジェーン・フォンダ。しかし88歳となった現在の彼女は、「若さを惜しむ気もちはない」と語り、自分らしい人生を力強く歩み続けている。
現在もトレーニングを続けながら、俳優、環境活動家、そして政治活動家として精力的に活動する姿は、「年齢を重ねることは衰えることではない」ということを私たちに教えてくれる。
長年にわたる摂食障害や身体醜形、そして悪性リンパ腫を乗り越えてやっと到達した88歳の境地は、自由で自然体の美しさに満ちている。
新生ジェーン・フォンダは、もうフェイスリフトはやめたとハッキリ宣言した。自信をもって「若さを惜しむ気もちはまったくない」と。
88歳となった今も、毎日のトレーニングを欠かさず、世界中の人々を魅了し続ける。ジェーン・フォンダその生き方そのものが、多くの人へのエールになっているのである。


