シニア60歳からの仕事 女性は就職できるのか?就職できるのです!

 

 

 

人生100年時代。長く生きる分だけお金もかかる。というわけで、シニア(60代)の女性が、就職・転職を希望するケースが増えています。

経済産業省の平成30年の資料には、男女ともに、70歳以降まで働くことを希望している高齢者は、8割にのぼる」と。

 

でも、子育てや家族の介護に明け暮れていた女性たちの中には、60歳になって、気がついてみたら、資格もない、スキルもないという八方ふさがりの方も多いようです。

このたび、私はそんな迷える女性たちの強い味方になりたくて、「60歳になっても女性は就職できるのか?」について、リサーチしてみました。

結果は、喜んでください「就職できるのです!」時代は変わり、新しいお仕事も増えています。

総務省の統計によれば、女性の就業率(2020 年)は、60~64歳で59.7 %、65~69歳で39.9 %、70~74歳で20.9%(2017 年)の女性が何らかの仕事についているのです。

  60~64歳 65~69歳 70歳以上
1997年 38.8% 27.2% 10.0%
2007年 41.0% 25.6% 8.4%
2017年 53.6% 34.4% 20.9%
総務省「労働力調査」第2-1-12図 年齢別・男女別就業率の変化
(1997年~2017年)

「スキルがなくて」と、お悩みのあなたには次の章がお役にたてるかと思います。スキルや知識がなければ、ハローワークやシルバー人材センターで、無料で勉強をして実力をつければよいだけの話です。

 

1 60歳からの仕事 女性は就職できる! 補助業務4選

 

1. 保育補助員 人手不足で保育現場で活躍するシニアが増えています。補助の仕事なので、保育士の資格がなくても働けます。

ハローワークやシルバー人材センターなどでも、補助業務に関する講座を開いているところがあります。講座内容は、

  • 保育補助の役割
  • 保育衛生
  • 子どもの発達と子供の遊び

等を学びます。シルバー人材センターの講習会は、60歳以上の子育て経験のある方に人気です。

2. 放課後児童保育員

2015年度から創設された比較的新しい仕事です。小学校の放課後の学童保育のことです。

この制度のもとで働くためには、各都道府県で実施する放課後児童支援員認定資格研修を修了する必要があります。

但し、

・保育士の資格を持っている方

・社会福祉士の資格を持っている方

・幼稚園、小学校、中学校、高校のいずれかの教員免許を持っている方

・大学(短大を除く)や大学院で社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学のいずれかの専門過程を修了されている方

以上に該当する方には実技が免除となります。

また、認定資格研修は、6分野16科目(1科目90分、合計24時間)からなりますが、保有資格によって一部の科目が免除されます。

なお、詳しくは、ジョブメドレーで。

3. ベビーシッター 子どもと一緒に遊びながら、保護者の代わりに保育をする仕事です。

資格は必要ありませんが、幼稚園教諭や保育士、看護師などの有資格者は優遇されます。

公益社団法人全国保育サービス協会が開くベビーシッター養成研修会への参加、そして同協会の「認定ベビーシッター」資格取得などもあります。

特別な資格は必要ありませんが、シルバー人材センターなどで開催される保育補助スタッフ養成講習会などに参加すると、講座終了後、仕事を紹介してもらえる場合もあるそうです。

4.マンションサポーター

マンションサポーターとは、いわゆるマンション管理人とは別に午前中の3時間を基本に7時間(1日)まで、日数は週2、3日から6日までのお掃除、管理などのお仕事をする人のことを指します。

定年がなく、長く働けるのが特徴という「うぇるねす」のスタッフたち。住まいの近くの分譲マンションでの仕事場となります。これも、最近の分譲マンションブームが原因で登場した大変現代的なお仕事です。

経験不問で、年齢も様々。

2021年実績では、スタッフの年齢構成は、80代以上2%、70代は52%、60代は34%、50代は8%、~40代は4%です。

最高齢は男性90歳、女性84歳、平均年齢は男性69歳、女性61歳。定年はないそうです。

探せばあるものですね、定年なしのお仕事が・・・・

お問い合わせは、株式符会社「うぇるねす」の採用担当 0120-314-288 受付:平日9時から19時、土日祝9時から18時。

2 60歳からの仕事 女性のおいしい 5選 、70代の強者も!

若い人にまじって、ファーストフードショップで働けるなんて!

 ・すかいらーく ガストなどを全国展開する「すかいらーくグループ」は、シニア世代の雇用を盛んに行っているのには、驚かされます。バイトの雇用は75歳まで。

  • モスバーガー シニアスタッフの募集。80歳のスタッフもいるとか 60歳~。

  • マクドナルド プレミアムエイジ(シニア)クルーを募集中で60歳より。チャレンジクルー(障害者)の雇用も行っている。「マクドナルドは性別、年齢、さまざまな背景を持った多様な人材が個々の強みを最大限に発揮して、イキイキと働ける職場の実現を推進しています」とは、求人募集に書かれた頼もしいステイトメント!

  • ドン・キホーテ シルバー採用サイトでは、ドン・キホーテスタッフとして、ドンキ各店舗でアルバイト・パートを募集中。例えば、商品管理スタッフ、生鮮スタッフ、など。また、未経験者の募集もあるそうです。

  • 東京都の百貨店もシニア人材(60歳~)の募集は、「バイトル」上で、求人活動を行っています。短期も多いですが、週3日~という募集もあります。大丸、松屋浅草、ルミネ、高島屋など多数。但し、食品関係が多いのが特徴です。

検索は「バイトル」で。

3 60歳からの仕事 女性の求人に力を入れているサイトなど5選

 

1.「しゅふJOB」 では、無資格者でも、長年の家事、育児を活かした仕事を多数紹介しています。

  • 家事代行
  • ベビーシッター
  • 学童スタッフ

等の仕事の紹介をしています。

2.グラン・ジョブでは、60歳以上の女性向けにアルバイトやパートを紹介しています。

このサイトもまた、資格なくても未経験者でもOKな案件が多数です。

  • スーパーの販売
  • パック詰め
  • テレアポ
  • 介護など

3.ハローワーク

ハローワークインターネットサービスは、有名大手転職サイトの求人も掲載中で、人気もあります。

また、ハローワークでは、2020年度からシニア世代向けに、全国で300カ所の「生涯現役支援窓口」を設置しています。シニア世代の再就職の情報の提供や相談にのっているのです。

常時、約120万件もの求人があるとされる「ハローワーク」。「生涯現役世代窓口」は、65歳以上が主なターゲットのようです。

私も、とある金曜日の午後3時過ぎ、ふらりとハローワークに立ち寄ってみました。それは、「生涯現役支援窓口」がどのように行われているか、知るためにです。

比較的空いているということで、簡単なインタビューの後、仕事の検索もしてくれ、ざっと5件ほどの求人が見つかりました。

その日は、再度、ハローワークを訪れることを約束して、家路についたのです。この「生涯現役支援窓口」はとても親しみやすく、頼りになると感じました。

対面での職員とのやりとりは、インターネットでは得られない情報もあり、貴重な面談だとも思いました。

また、ハローワークは様々なサービスを行っています。履歴書の添削のほか、模擬面接の実施など。

さらに、就職のための各種セミナー、スキルアップのための職業訓練コースなど、年齢にかかわらず受講できるますが、求人のある職業訓練のコースを選んだ方がよいとのこと。

(以下栃木県のコースの抜粋)

  • 介護職員初任者研修
  • 医療事務・歯科事務科
  • OA簿記事務科
  • 介護福祉士実務者研修科
  • 就職をめざすパソコン事務
  • よくわかる!ワープロ・表計算
  • ビル管理技術科

また、応募する求人事業所に「紹介状」を持たせてくれます。なお、障害者向けの窓口も用意されているのです。

 

4.60歳からの仕事 女性とシルバー人材センター

全国に支部を持つシルバー人材センターは、60歳以上の人材を求めています。高齢者が働くことを通じて「生きがいを得る」のが目的で、一般の就職サイトやハローワークなどとは、少し趣を異にします。

ちなみに、シルバー人材センターでは、60歳以上、月10日くらいの仕事を希望する方に対して様々な技能習得の講座を用意している。

  • 学童保育支援
  • 介護支援入門
  • 刈払機安全取扱
  • 整技・剪定
  • ハウスクリーニング

また、得意な家事や仕事の経験を活かして、多くのシニアたちが社会の中で仕事を通じて、イキイキ活動し、暮らせるようにとの思いから、お仕事の紹介をしているようです。

中には、80歳代の方も活動していて、刺激になるとのこと。

.レジけあ(レジオール)

首都圏エリアの介護・医療職に強みをもつのが特徴で、60代の方やブランクのある方への就業支援も行っているそうです。

お仕事が決まった後でも、専任のコーチが就職後の相談にものってくれる。

 

6.注目:消費生活相談員の募集は、年齢、学歴を問わない!

人に寄り添い、暮らしを守る機関として、消費者庁が全国各地、829ヶ所に設置している消費生活センター。

そこで働く相談員は、立派なキャリアをもってなくても、大丈夫らしいのです。なぜなら採用にあたって、年齢、学歴を問わないといった極めて中立・公平な基準を設けているからなのです。

消費生活消費生活相談員の試験対策講座は、無料で半年間行われています。

令和5年度は、7月3日(月)~12月17日(日)にわたって行われ、定員は1200名。オンディマンド配信で合計35時間にわたって授業を受けるのです。PC、スマホ、タブレットから受講できます。

対象者は、新たに消費生活相談員資格の取得を目的とする方ならどなたでもとのこと。

ご参考までに、令和5年度の消費生活相談員のチラシのURLを掲載します。

「令和5年度 消費生活相談員養成講座」チラシはこちら [PDF:772MB]

 

7. まとめ 60歳からの仕事女性は就職はできる!

転職サイトハローワークに相談にのってもらうのも一つの手!

その他、様々な派遣会社やサイト等が働きたいと願う60代の女性に力をかしてくれています。

ファストフードのハンバーガーショップが、60代女性の強い味方であるとは、驚きです。またシルバー人材センターも、家事労働や植木の剪定以外にも、学童保育の補助要員などの仕事もあっせんしてくれるようなので、地域のセンターに求職のご相談をされてもいいのではないでしょうか。

さまざまな求人情報を見る際には、現場系の仕事だけではなく、別な視点も必要です!正社員の求人にフォーカスしているものや、データー入力や電話受付などのデスクワークの紹介もあります。

中には、63歳過ぎてから、長いブランク期間を乗り越えて、憧れの業界入りをした方のラッキーな女性のエピソードなど情報満載です!

まずは、人材派遣会社やハローワークに相談してみるのも、一つの手かも知れません。

最後に、リンカーンの言葉でしめくくることとします。「意志あるところに道は開ける!」

追記

また、2024年1月に新たな研究が.東京都健康長寿医療センターの藤原佳典副次長によって発表された。「東京都の中から無作為に抽出された65歳から84歳の高齢者6385人。3年半余り追跡しその後に要介護判定がなされたかどうかを調べた。

非就業の人の17%が要介護認定となったのに対し、フルタイム・パートタイムの就業者は6%にとどまっていた。」とまあ、仕事が介護されにくくする健康づくりの役立つとの結果も出た。このことは、後日、章を改めて書くことにする。